人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Villa   Saint-Louis

Villa   Saint-Louis_b0076967_13263956.jpg

旅好きの私だから、色んな所へ旅したけれど、今までで一番良かった!と言えるぐらい気に入った宿があるので、ご紹介します。
数年前のFIGARO JAPONの表紙になったこの宿。
どうしてもここへ行きたくて、昨年秋の旅の予定を組みました。
ところが、この宿のあるLourmarin(ルールマラン)という町、電車の線は通っておらず、一日2~3本出てるバスで行くしかない超田舎。
Marseille(マルセイユ)からバスに乗って行く事にしたけど、バスターミナルのおじさんは、「あと4時間はバス来ないよ」と。
大きなスーツケースをゴロゴロ押して、又来た道を戻りcafeで時間を潰し、バスに乗ってルールマランに着いたのはかなり遅い夜。
田舎町だから・・・電灯もまばらで、バスが行ってしまうと辺りは真っ暗。
ポツンと降ろされた右も左も解らない真っ暗な町で、正直ちょっと泣きたい気分。
だけど又、こんな時ほど人は力を発揮するもの!
向こうを走ってたスクーターのおにいちゃんを見つけ、猛ダッシュ!
宿の名前を言うと、「ああ~」とウインクなんかして、目の前の建物を指差しました。
バス停のすぐそば!、ああぁ~救われた~。
Villa   Saint-Louis_b0076967_2019927.jpg

朝食はこの大きなベランダで頂きました。
寒いので誰も出て来ない、一人占め~。
って言うか、宿の人にも「寒くないの?」と何度も聞かれたけど、ここで朝食を取るためにここまで来たんだもの。
大丈夫だ~い。
Villa   Saint-Louis_b0076967_20231981.jpg

一階部分は亡くなった御主人がインテリアデザインのお仕事をなさっていたため、そのアトリエにしていたそう。
Parisで活躍なさっていたかなり著名な方だそう。
老後は田舎でのんびりと・・・と思って越していらしたそうなのに、御主人の早過ぎる死をマダムはおそらくまだ受け入られないでしょう。
リビングの暖炉にはハンサムな御主人の写真や、お友達だと言うあのピーターメイルさんとご一緒の写真が一杯飾ってありました。
Villa   Saint-Louis_b0076967_20331173.jpg

広いお庭から建物を撮りました。
二階の手前が毎日朝食を頂いたベランダ。
夏はツタを絡めて木陰を作るので、もっと絵になると思う。
私が行った初日にツタは伐採されました・・・、「陽が当たらないから・・・」と言ってました、ハイ・・・しょうがないですね。
Villa   Saint-Louis_b0076967_20385193.jpg

私が借りた部屋です。
いくつか部屋が空いてたので、色々案内されて「どの部屋がいい?」とおっしゃって下さいました。
私が選んだこの部屋は、この宿を掲載したあちらのインテリア雑誌でも、一番多く取り上げられていました、やったあ~。
これで確か60ユーロだったと思う、8400円ぐらい?
普通は二人で泊まれる部屋だから、朝食付きで一人4200円なら安いでしょ?
マダムとも仲良しになった私は去りがたく、予定オーバーして何もないこの町に確か4泊ぐらいしました。
宿を立つ日にバス停に居ると、マダムとお友達3人がちょうどサイクリングから帰って来て、じゃあ私を見送って上げましょうって事に。
フランス語オンリーの彼等に混ざって、チャンポンの英語と身振り手振りでワイワイ会話。
バスに乗り込む時には「Aurevoir!(さよなら)」の嵐。
感動して何となくジーンとしてしまう私・・・。
バスの席に着いて、もう一度彼等にお別れをと思って振り向くと、もうそこには誰一人居なかった・・・!。
ハイハイ、素晴らしい個人主義の国!、フランス。

     ☆Villa Saint-Louis(ヴィラ サンルイ)データ☆
住所       35 rue Henri de Savoumin 84160 Lourmarin
TEL 04 90 68 39 18
FAX 04 90 68 10 07
URL        www.style-luberon.com/heberg_stlouis.htm
by jasminetea-m | 2006-05-13 21:29 | 旅が大好き☆ | Comments(2)
Commented by karin_yh at 2006-05-13 22:09
素敵な旅!って、最後のオチ?には笑っちゃいましたが^^
自分の好きなように予定を組んでする旅行って、私も大好き。
ただ、そんなこともう何年もやってないし、
しかもjyasmineteaさん、海外へ行くって、尊敬~
私には絶対マネできないよ・・・でも
こだわりの旅、いつかまたしてみたくなりました^^
Commented by jasminetea-m at 2006-05-14 12:15
karinさん、久し振りです。
時々見て下さっていたのですね、ウレシ~!、ありがとう。
私フランス語も英語もめちゃくちゃ出来ないんですよ。
会話集と身振り手振りと笑顔と度胸・・・かな?
一人だと気の毒に見えるのか、皆親切ですよ~。
特にラテン系の皆さんは陽気で優しいです(フランスもラテン系)。
karinさんもいつかステキな旅出来ると良いですね(^^)♪
<< あちらのガキンチョ 多摩美のシャガール >>